日本におけるLGBTは十数人に1人の割合で存在するという調査結果を知っていますか?
日本におけるLGBTQの割合は、調査機関・調査方法によってデータにバラつきがありますが、現在では約3%〜10%と言われています。
https://tokyorainbowpride.com/lgbt/
それは、高校の40人ほどのクラスのうち2~3人がセクシャルマイノリティだという計算になります。もはや一つの高校、一つの学年にゲイがいないことの方がおかしいと言っても過言ではありません。
ゲイであることを誰にも相談できないながらも「出会い」を求める高校生諸君へ、かつて高校生だったゲイの筆者がこの記事を贈ります。
これを読んで一度しかない青春を謳歌せよ!!
まずは出会いの目的をしっかり決めよう
初めて自分以外のゲイに会う、その準備の前にまずは自分が何をしたいのかを考えてみてください。
友達作り?恋愛?
色々な目的があると思いますが、“ただなんとなく”会うのは避けた方が無難です。
なぜなら初心者は知識や経験が乏しいから、相手に流されるがままになってしまい嫌な目にあったり、楽しめなかったりしかねないからです。
どんな所にもヤバい人はいます。子羊のように無垢な高校生をたぶらかす輩も掃いて捨てるほど転がっていることを、常に頭に入れておいてください。
ゲイビギナーのあなたは、きちんと計画を立てること。
また、知らない人に会う時に互いに目的がしっかりしている方が安心できるものですよ。
ちなみに筆者は高校生の時に初対面の年上の人と山奥のダムにドライブしたことがあるけど、今考えると普通に危険なのでいい加減にしましょう。
やはり王道『ゲイアプリ』
なんてったってマッチングアプリが人と会うには手っ取り早いです。ただ、お手軽に会えるツールだからこそ注意が必要。
友達から恋人、または遊びに至るまでアプリによってユーザーの雰囲気などが異なります。
最初に決めた目的を思い出して、それに合うアプリをインストールしましょう。マッチングした相手とはメッセージをしっかりと重ねてから会うのがオススメです。
お互いの人柄や雰囲気を十分理解してからの方が安心できますよね。
そして、多くのアプリには年齢制限が設けられているのでその点にも注意が必要です。また、身分証明書などのアップロードが求められるような、セキュリティの高いアプリが初心者にはおすすめです。
インストールしてプロフィールを設定したら、あとはマッチングを待つだけ!顔写真を載せることに抵抗があるなら、無理して載せなくても大丈夫。オリジナルの使い方を開拓していきましょう!
慣れ親しんだ 『SNS』で
親の顔より見たスマホ。そう言えるくらい今時の高校生はスマホでSNSを駆使していると思います。そんな日常的に触れるSNSにもゲイの出会いは待っています。
例えばLINEのオープンチャットではLGBTの学生が参加できるものがあります。直接出会える訳ではありませんが、オンラインでの情報交換には最も適したツールではないでしょうか?気軽に匿名で参加できるのがグッドなポイントです。
そして忘れてはならないのがTwitterです。
ゲイの多くがTwitterを活用して様々な出会いを創出しています。そこでも目的に応じたアカウントの運用が求められますが、今の高校生は総じてネットリテラシーが高めなので、一度コツを掴んだらうまくできるのでは?
ゲイアプリより開放感があって、多くの人と緩やかに繋がれるのがTwitterの魅力です。
そして自由ということは、責任もセットでついてきます。
その辺を改めて意識して使いましょう。
安全第一『LGBTサークル』
筆者はこれについて調べてみて、高校生が出会いを求めるのなら自信を持っておすすめしたいカモ…と思いました。というか自分が高校生の時に健全で楽しいLGBTサークルに所属してたら、どんなに良かったかと切実に思ったくらいです。
NPO法人や大学、そのほか様々な団体のサークルが存在し、オンラインでもオフラインでも活動が行なわれています。
ホームページを覗いてもらえばわかるのですが、設立目的や活動記録が明記してあるので何かと安心ですし活動の想像が広がってワクワクします。
いきなり一対一で会うことにハードルを感じている人や友達や恋人を作る際に、より自然な出会いを求める人にもおすすめですよ。
色々あるよ 『ゲイ向けイベント』
こちらも本当に多種多様です。街の市民ホールを借りて開催しているような真面目系イベントから、LGBTの様々な人が集まるフェス的なもの。または煌びやかな夜の街で弾けるパーリナイ…。
高校生だったら参加できるイベントも限られてくると思うので、自分に合った楽しめるイベントを探してみましょう。
前述のLGBTサークル等が主催するものも多いので、合わせてチェックすると良いですね!
例を挙げると、有名なのが東京レインボープライドです。毎年4月か5月の頃に、東京は渋谷の代々木公園周辺で催される当イベント。様々な企業や団体がブースを連ねて、パレードも行われます。恐らく日本で最も有名なセクシャルマイノリティの祭典でしょう。東京だけではなく、レインボープライドは全国に広がりを見せていて地方都市の多くで開催されています。
他にも趣味などから繋がれるイベントも多くあるので、探してみるだけでも面白そうだと思いませんか?
そこには人との出会いはもちろん、新しい価値観や発見も得られること間違いなし。
応用編 『人づて』
最も自然かつ安心して出会える方法に、「信頼している人からの紹介」があります。最初に断っておきますが、これは応用編です。
ゲイの知り合いが1人でもできれば、そんなカードが用意されているということですね。
今までに紹介した上記の方法を試して、まずは自分と合いそうな人と仲良くなってしまえば、その人を通じて色々な出会いが生じる可能性大なのです。類は友を呼ぶと古から言われているように、また自分自身が今までそうだったように、人との出会いが新たな出会いを呼ぶのです。大切なことだから2回言います。
『出会いが出会いを作る』
この言葉を胸に、勇気を出して頑張ってみてください!
終わりに
周りの友達は楽しそうに恋愛をし、そういった話題が仲間内で上がる高校生活。
自分には友達もいるし、夢中になって打ち込めるものもあるし毎日が楽しいけど、何か足りないような気がする…。
そんな思いを密かに抱える、全国推定ウン万人のあなたに伝えたいことはただ一つ。(今まで長々と書き連ねてきたけど)
ゲイを理由に色んなことを諦めて欲しくない! です。
僕自身、ゲイであることで色々なことを諦めた高校生活を送ってきました。
その主たる原因は、自分以外のゲイとの出会いがなかったことです。考えを共有する同じ境遇の友達がいないのでなんとなく孤独を感じたり、学校の内外を問わず恋愛の種が転がってることは皆無だと思っていたので、色気付いたり外見に気を遣うことも一切ありませんでした。
自分の青春なんてそんなものだと、言い聞かせて学校に通う毎日。(このように書くと結構悲惨ですが、それはそれで楽しかったです)
きっと、勇気を出して一歩前に進んだら何か変わったのかもな、と今になって思います。
だからこそ今をときめく高校生にはもっと自由に楽しく世界を広げてほしいのです。
失敗や恥ずかしさなんて恐れずに、自分で行動を起こして輝かしい青春の1ページを増産していってください!
ビバ!青春!!君に幸あれ!!