1.はじめに
最近はゲイカップルを題材とした作品が、世間でも話題になることが増えてきました。
「素敵なパートナーを見つけて、あのドラマの、あのカップルみたいになりたい」と考えたことがある人も、いるのではないでしょうか。
とはいえ、現実ではアプリやSNSで活動を続けているのに、なかなかピッタリな相手が見つからない。そんな状況が続くと、疲れてしまうこともあるでしょう。
自分にとっての運命のパートナーを知ることができる方法があれば、良いのに。そんなことを考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
今日はそんな状況を抜け出すために、できることを考えていきましょう。
2.準備に必要なこと
まず、あなたが運命のパートナーに求めることは、何でしょうか。それを頭に浮かべてみてください。
見た目が大切な人もいるでしょう。いやいや、身体の相性が良くなくっちゃ! それよりも、やはり一緒にいて落ち着ける人が。
いろいろな要望があると思います。
思い浮かびましたか?
では、その中から上位3位を決めてください。「そんなの決められない」という場合でも、まずは一時的に決めてしまいましょう。
それがあなたの運命の相手を探すためのアンテナとなります。あなただけのアンテナ。まずはそのアンテナを持つ意味をお伝えしていきましょう。
①運命のパートナーを見極められる
アプリやSNSでは、多くの人が活動をしています。何十万人、ツールによっては何千万人と利用者がいることでしょう。
その中で何の手掛かりもなく、一人の相手を見つける。それは地図を持たずに、大海原のどこかにあると言われている島を探すようなものです。
ですが、目的地の特徴や方位を知っていたら、どうでしょうか。その旅が成功する可能性は格段に高まります。
運命のパートナーに求めることを自分の中でハッキリさせておくのは、これと同じようなことです。
同時に、そもそも運命のパートナーになるであろう相手が、あなたの目の前にいつ現れるか、わかりません。
その人と出会っていたにも関わらず、その時点では気付かず、連絡先を交換せずに別れた後で気が付いた。なんてことになってしまったら、最悪ですよね。
とっさのチャンスを捕まえるには、ボーッとしていてはいけません。日頃から運命のパートナーを意識しておくことが大切なのです。
②自分のセンサーにスイッチが入る
あなたが昨日、朝起きて、仕事をして、家に帰って、寝るまでを思い出してください。その間、あなたは何回、青いものを見ましたか。
答えられる人は、ほとんどいないと思います。では「これから10分間で、身の回りにある青いものが、いくつあるかを答えてください」という質問だったら、どうでしょうか。
これなら、ほとんどの人が答えられると思います。自分が想像していたよりも、多くの青いものに気付く人もいるでしょう。
このように、あることを意識することで、それに関する情報が自分に集まるようになる現象のことを心理学では「カラーバス効果」と言います。
運命のパートナーに求めることを三つ決めることで、あなたはこの効果を利用することができるのです。
また、魅力的な相手は、みんなが狙っています。運命のパートナーを自覚しておくことで、いち早く行動に移すことができるでしょう。
③人に紹介してもらいやすくなる
「誰か、良い人いない?」という言葉は運命のパートナーを探している人であれば、誰しも口にしたくなるフレーズです。
とはいえ、周りの人に聞いたところで、あなたにとっての「良い人」がどんな人なのかを伝えられなければ、あなたが求めている相手を紹介してもらえる可能性は低いでしょう。
一方で、あなたがどんな人を探しているのかを明確に伝えることができれば、その時点でそんな相手に当てがなくても、何処かでその特徴を持った人に出会った時に「あっ、そういえば」と思ってくれるかもしれません。少なくとも、一人で探すよりは効率的です。
「そんなことを言っても、紹介してくれるような友だちなんていない」という人もいるでしょう。
周りに自分のセクシャリティをオープンにしておらず、身近に仲の良いゲイの友だちがいない人も、いると思います。
3.運命の人と出会うために、さらにできること
しかし、アプリやSNSにはプロフィール欄というものがあります。そこに書いてしまえば、良いのです。あなたの書いた理想に反応してくれる相手は、あなたと同じ価値観である可能性が高い。そう思いませんか?
そして、更にこのアンテナをより強力にするための方法として、以下の3つをご紹介しましょう。
①条件をもう少し具体的に
運命のパートナーに「優しい人」という条件をあげる人は、多いです。
しかし、ここで自分にとって「優しい人」とは、どんな人なのかを、もう少し具体的に考えてみてください。
いつも自分の言うことを肯定してくれる人でしょうか。それとも、あなたのためになるならば、敢えて厳しいことも言ってくれる人でしょうか。
あなたにとって、よりピッタリな言葉に調整していきましょう。あなただけの大切な人が、見つかりますよ。
②否定形を使わない
「ゾウのことを想像しないでください」と言われると、人間の心はかえってゾウのことばかりを考えてしまうようにできています。
同じように運命のパートナーに求める条件を否定形で作ってしまうと、運命のパートナーを見つけるためのアンテナの機能は落ちてしまいます。
なので、条件はできる限り肯定形を使いましょう。例えば「浮気をしない人」という条件であれば「自分のことを大切にしてくれる人」といった具合に言い換えてみてください。
③許容ラインを考える
自分にとっての運命の相手を考えるって、ワクワクすることです。きっと素敵な人を思い浮かべられたのではないでしょうか。
とはいえ、上を見れば際限がないものでもあります。また、魅力的な相手は誰もが狙っています。そんな人と結ばれるには競争に勝たなければいけません。
自分に自信があるならば、そういう相手を追いかけるのも良いでしょう。特に若いうちに、一度くらいはそういう恋にのめり込んでみるのも、良い経験になると思います。
ですが、目的はあなたが幸せになることです。必ずしも百点満点の相手でなくても良いですよね。じゃあ、どこまでだったら許容ができるのかを一度くらいは考えてみてください。
これは意外と多くの人が忘れがちなポイントです。意識できれば、運命のパートナーとの距離を他の人よりも縮めることができるでしょう。
4.おわりに
「出会いがない」という人がいます。ですが、日常生活をしていく中で、ほとんど人と接することがない人は、それほどいないのではないでしょうか。
たとえば、何処か出掛ける時に、交通機関を使えば、いろいろな人とすれ違うでしょう。
出会いは意識していないだけなのです。もちろん、通勤の途中に出会った人と付き合うなんて話は、そうそうある話ではありません。
ですが、ゲイでも「いつもの通勤電車で良く会う相手と付き合った」という話が、ない訳でもありません。
目の前に不意にチャンスが訪れることもあるのです。その時、何が自分にとって大切なのかをわかっていれば、咄嗟に手を伸ばせる確率は上がります。
今回の話は、その時のためのストレッチとでも、思って頂ければ幸いです。
なお、「実際に行動してみたら、最初に想像していたのと違う」というのは、良くあることです。
また、あなた自身の生活や価値観が変わることもあるでしょう。違和感があれば、いつでも変更オッケーです。
あなたが自分だけの運命のパートナーに出会えることを願っています。