ゲイと言ってもセックスはさまざま。
挿入を行わないバニラというポジションもあります。
そしてゲイのセックスで行われるアナルセックスについては、おおよそ正しいやり方と言われるものが存在するものの、ネット情報でも断片的に語られることが多く「本当はどうすればいいのか?」と悩むゲイは多いです。
今回はゲイのセックスはどうやる?というテーマを初心者にもわかりやすく説明することを目指します。
いざトライするというときに焦らないよう、ぜひお読みください。
またすでに自分にとって気持ちいい方法を知っているという方も、改めて確認してみては?
ゲイに人気のアナルセックスの手順を説明
ゲイ向けのアダルト動画などでもアナルセックスは多くおこなわれており、興味を持っているゲイは多いでしょう。
しかし、アダルト動画には多分にファンタジーが含まれており、アナルセックスの前におこなうべき下準備が大きく省略されている(恐らく動画本編前に済ませている)というケースが多いです。
特に酔った勢いでビジネスホテルに流れ込んで…といったような、ストレート男女のようなラブ&セックスは完全なファンタジーであり、ゲイの世界ではありえないことです。
ここからはアナルセックスの下準備を中心に手順を説明します。
けっこう面倒くさいですが、アナルセックスをするゲイなら誰でもやっている大切なステップです。
アナルセックスは「入れられたい側」の下準備が必要
アナルは女性器とは違って、本来はセックスのための機能を持ち合わせていません。
急にアナルにねじ込んで楽しむなど到底無理な話です。
特に入れられたい側(ウケやネコと呼ばれる)のアナルの下準備はとても大切です。
一部はタチの補助を受けて「開発」する楽しみもありますが、多くの時間を割いてウケ側がアナルセックス可能な状態まで持って行く「自主練」の必要があります。
浣腸で便を出し切る
アナルセックスをする流れになったら、まずは浣腸を使ってアナル内の便を出し切るところからはじめます。
アナルセックスには他にもコンドーム・ローションなど必要なグッズは多いので、出先であればまとめてドラッグストアで購入するのも良いですね。
腸内に便が残っていると、ローションに溶け出してセックス中にユルユルとアナルから漏れ出てきてしまいます。
タチの気持ちが萎えるのはもちろん、自室やホテルが汚れますし、衛生面でも非常に宜しくない状況になります。
浣腸を使えば準備完了と勘違いしているウケは多いですが、浣腸・脱糞のみではまだアナルは汚れているので不十分です。
「ケツを洗う」とは?きちんとした洗腸の手順
アナルセックスに関する軽口に「ケツを洗って待ってろ」などというものがありますが、この「ケツを洗う」とはどのような作業でしょうか?
これはお風呂場でアナルまわりを石鹸で洗うことではなく、洗腸を指します。
浣腸・脱糞をしても、腸内にはまだ細かい便が残っており、これを綺麗にしておく必要があります。
具体的な洗腸の方法は、ゲイ界隈で「シャワ浣」とよばれる、シャワーホースを使うものが一般的です。
シャワーヘッドを外したホースのみの状態にし、アナルに当てがって腸内に温水を溜めます。
溜めた温水を放出して温水と便を出し切るという作業を、数回繰り返して綺麗にするわけです。
ただ、シャワーホースをアナルにくっつける行為はお世辞にも清潔な使い方ではないですね。
一部のゲイ向け施設やラブホテルではシャワ浣を明確に禁止しており、無視すると出禁になることも。
ウォシュレットなどでも(不十分ながら)近い洗浄方法が使えますので、まずは施設のルールに従うようにしてください。
アナルセックスで射精はできるもの?開発が必要な人も
アナルはセックスの器官ではないとはいうものの、男性は直腸付近に前立腺という射精を司る器官があり、この前立腺への刺激が実際の快楽をもたらします。
とはいえ男性器くらいの大きさをアナルで受け入れるには、ウケ側の自主練が必須になります。
アナルに異物を受け入れ、さらに快感を得るまでには、人によっては数か月単位の練習が必要になることも。
少なくともぶっつけ本番のアナルセックスは、形にはなっても気持ちよくはなれないと思っておいた方が良いですね。
タチとウケの共同作業で「開発」していくという方法もありますが、お互いに根気がいる作業であり、それこそ「愛」がないと続かないでしょう。
アナルセックスの注意点
実際にお互いの気持ちが高まり、アナルセックスをする流れになったときの注意点に触れていきます。
当たり前なことの確認もありますが、「そんなことにまで注意するの?」と意外に思われる項目もあるかもしれませんよ。
セックス前の食事に注意
本格派のウケは、前日の食事内容で便をコントロールしているといいます。
肉類を避けて野菜や食物繊維を多く摂るようにしたり、そもそもセックスの前日は食事を抜いてお腹を「留守にする」という強者も。
日常的にセックスをしているウケがそんな頻繁に食事を抜いているという話は聞かないので、あくまで勝負のセックス前日の下準備ということでしょう。
ただ、食事→セックスの順番だと、ちょうどセックスが盛り上がってきた頃に胃腸が活発になってきて、洗ったはずなのにまた便意が…ということも起こりがちです。
男女のセックスでは、食事や飲酒を経て盛り上がって…という流れが自然とされていますね。
しかし、ゲイカップルにはセックス→食事やバーへ行く、という逆順のデートをおすすめします。
セックスで消耗した後で食事をすれば体力も回復しますし、空腹時の方が便意の心配なくセックスに集中できます。
コンドームは必須
男性同士のセックスでは妊娠の可能性はありませんが、コンドームは感染症対策の観点から必ず使うようにします。
男女のセックスにも性感染症のリスクはありますが、アナル内には女性器以上にさまざまな雑菌が存在します。
タチにとって危険であるのはもちろん、ウケも腸壁が傷つくことで本来ならない病気になってしまう恐れがあります。
性感染症のラスボスともいえるHIVも、アナルセックスの感染リスクが高いとか、ノースキン(生・コンドームを使わない)のセックスを多くするゲイに感染者が多いなどと言われます。
ゲイの内部でも「さすがにまずい」という声は多く、公のゲイ個人や団体ほどコンドームの重要性を声高に訴えていますね。
単なる脅しではなく、とても重要なことです。
ウケのお尻にバスタオルを敷く
十分に準備をしても、ウケのアナルから汚れが漏れてしまうという事故は起きるときには起きます。
場所が自宅にせよラブホテルにせよ、ウケのお尻の下にバスタオルを敷いておくことで、汚れを最低限に抑えることができます。
ちょっとしたテクニックですが、意外と忘れがちになります。
アナルを慣らしてからおこなうこと
いくら手慣れたウケであっても、アナルはそうかんたんに男性器を受け入れられる構造ではありません。
(手慣れたウケは自分を知っているので、受け入れOKのラインは心得ているという説もありますが)
挿入前には指やおもちゃなどでしっかり「慣らす」ステップが重要です。
このことはタチに心得てもらいたいのはもちろんですが、ウケも自分の体のことなのですから「限度」をしっかり知っておくようにすることが大事です。
挿入時は優しくゆっくり
特にタチに注意してもらいたいのは、挿入時は優しくゆっくりが大基本ということです。
ウケにしても、遠慮なのか分かりませんが準備不十分なのにOKを出してしまう人がけっこう多いです。
無理に挿入して出血でもしてしまうと大変ですし、その時点でセックスも楽しめなくなってしまいます。
タチ・ウケ双方とも挿入を焦ってはいけないというのは注意事項です。
ゲイのセックスにはアナルセックス以外の形もある
ここまでアナルセックスの手順を事細かに解説してきましたが、ゲイのセックスはアナルセックスしかないということはありません。
アナルを使わず、口や手で楽しむ「バニラセックス」というものもあります。
バニラはアナルセックスを好まないゲイが専門でおこなっているケースもありますが、「酒の勢いでエッチする」といった時に、アナルを使わずバニラで済ますという場面は多々あります。
むしろ全ゲイセックスの統計を取ると、バニラの方が回数が多い可能性すらあります。
ゲイとしては、バニラセックスも嗜みとして会得しておくと楽しみが広がりますね。
ゲイアプリAMBIRDは、プロフィールのポジションに「バニラ」を設定できるので、挿入は好まないという方にもいいですね。
まとめ
ゲイのセックスはどうやる?というテーマを初心者にもわかりやすく説明することを心がけ、まとめてみましたがいかがだったでしょうか?
かなり細かい準備の手順も盛り込みましたので「そんなことしてなかった!」という人もいるかもしれませんね。
ぜひ記事を参考にゲイのセックスを楽しんでください。